2016年2月24日水曜日

有楽町でロックオンされる。

年初にお客様感謝デーの抽選で末等を引いてゲットした有楽町囲碁センター一般対局場の半額利用券の有効期限が二月末日までだったので、切れてしまう前に・・・ということで小岩から有楽町まで片道約14キロの道のりを自転車で移動して電車代をケチり、行ってきました。

前回、一般対局場で打ったのが年明け間もない時期で点数的には三段の基準点が344点のところを3勝1敗で2点伸ばして345点で終わりました。
今回もやはり3勝1敗で2点伸ばして347点になりました。
今のところの感触ではもう少し点数を伸ばすことが出来そうかなといも思うのですが、四段の基準点が356点でそこへはまだまだ遠い感じですねえ。

お楽しみ囲碁大会でもらった一般対局場無料利用券の有効期限が4月末までになっているので、近いうちにもう一度行って、もう少し点数を伸ばすことが出来たらいいなというところです。

三局目に以前二度対局した老齢の人と組み合わされたのですが、絶対投了せずにこちらのミスを狙った手ばかり打ってくる人で、最初の対局では私がミスって勝勢から一転して投了となったのですが、「いやあこれは間違えやすいんだよねえ」とニヤニヤしながら言うもので嫌な爺さんだなあと内心思ったものでした。
二度目の対局では若干向こうが優勢かなというところを凡ミスで四子くらいこちらが切り取りまして逆転したのですが、あからさまにむくれ顔になって顔をそむけて「油断した!」とか言いますものでロクでもねえなあと内心思ったものでした。

それでまあ今回三度目の対局です。
待合スペースで組み合わせを待っていましたら「あ、あの人だ」と気付きまして、勝っても負けても態度が悪い人だからあの人とは組み合わせられたくないなあと思っていたら10秒と経たずに見事に係の人に組み合わせられてしまいまして、俺の人生なんてそんなもんかと2秒ほど悲観、そして諦めて対局に向かいます。

こちらが346点向こうが345点で互先の手合で握って私の黒番です。
初手高目にいきなり星にツケてきました。
東洋囲碁で中国や韓国の人と当たるとよく見かけるツケですが、空き隅に打たずにいきなりツケですか・・・。
ここは高目のマッドサイエンティストとして腕によりをかけて悪魔的な展開にご案内してやらねばなりません。


棋譜再生


いきなりツケてきたので対隅のシチョウアタリとかを気にする必要などありませんで、割りとやりたい放題、上図黒19まで行って相手の手が止まります。
このあと隅をハネツギ付き一合マスで屈辱の生き、中央の三子も上辺側の二子も取られるという進行から一方的な展開になります。
加えてシチョウアタリを読み間違えて逃げた末に全部取られるという事象も重なりまして、普通に考えればここで投了という状況になります。
しかしこの人は絶対に投げないんですよね・・・こちらのミスを狙って打ち続けます。
その手は一回目の対局でもう分かってるので喰らいませんよーだということで堅守して終局へ、整地してみたら白地がアゲハマで埋まってマイナス7目、黒地は多分100目近くあったんじゃないかなあ。

大敗北となったところで私の対局カードを見て「黒森さんですね、覚えておきますから(震え声」とロックオン宣言されてしまいます。
次に当たった時は本気を出して必ず勝つ!ということなんでしょうか、酷い負け方であまりにバツが悪いので自分の体裁を整えようとしたらそんな言葉が出てしまったのでしょうかね。

次もああいう感じで来るようならそうそう簡単には勝たせてあげませんよというくらいに力量差があるかなと思うのですが、絶対投了しないし勝っても負けても態度が悪いし出来たらああいう人とはもう打ちたくないなあというのが正直なところ、次回有楽町に行ったら対局カードを調べてNGにしてもらおうかしらと考えてしまいます。
でもロックオンされちゃったからなあ、面倒臭えなあw

2016年2月20日土曜日

東洋囲碁1段。

いわゆる英語ゼムで作った垢でようやく東洋囲碁1段を達成しました。
いやあここまで来るのに長い長い期間をかけてしまいました。

最初は日本鯖のアカウントで1級まで上がったのですが、勝ったり負けたりの繰り返しでここが丁度の良いところという結論になったもので、幽玄など他の対局サービスに移ったのが3年前の話、英語ゼムのアカウント取得方法が分かったものでそちらで打つようになったの去年の話、つらつら打ち続けまして1級で10勝2敗で1段に昇級と相成りました。

3年前に日本垢で打っていた頃は専ら日本室で打っていましたが、英語ゼムで垢を取得してからはWorldRoomで打つようになりました。
しばらくお留守にしている間に日本室はすっかり過疎ってしまいましたからねえ。

昇格を決めた一局を貼ってみましょう。
って盤面表示出来てないし・・・


棋譜再生


リンク先で棋譜を再生して頂くとお分かり頂けるかと思いますが、何やってんだコイツというくらいに序盤はこちらが何点かしくじっているのですが、石数が多くなってからはもっぱら相手が彼我の強弱を弁えない進行に向かって自滅してくれた感じです。

WorldRoomのランクが日本室よりもインフレ気味ということでもないと思うのですが割りとこういう勝ち方が多くて、手どころで読まずに突っ込んできて勝手に頭からドブに突っ込むような感じが多いです。
3年前に1級で停滞していた頃に比べたら多少は強くなっているということであって欲しいのですが、さてどんなもんでしょうかね。

そんなことで今後は日本垢を1級から1段へ昇格させるか、パンダの1ヶ月無料で打ちまくるか、ちと考えるところです。
東洋1段で打ち続けるのはあまり考えておりませんで、今はもう達成感に包まれ過ぎていて、ここから先はまあ気が向いたらいずれ・・・という感じですw

2016年2月15日月曜日

お楽しみ囲碁大会反省会。

対局内容とは直接関係ないあれやこれやを箇条書きで。

1.扇子の選択肢。
3勝1敗の人は棋士の扇子と一般対局場無料利用券が賞品になりますということで、三種の中から一つ選んでくださいと言われます。

  

井山さん、コバコウさん、秀芳さんの三つがあるのですが、既にコバコウさんと秀芳さんの扇子は過去の大会で賞品としてもらっているのでダブらせても意味が無いし時期的に見ても井山さんの扇子でいいかなということでもらって帰ることにしました。
次の大会でまた扇子が貰えることになったら確実にダブるかなあ。

2.マナー論議。
年配のお父さんやお爺さん方はハガシや肉付き連発でどうかと思うのですが、まあ「お楽しみ囲碁大会」なのでその辺でギスギスするのもどうかということで、その辺の無作法があると「んっ!?」と相手に聞こえるように声を出す程度に留めておきましたw
軽いプレッシャーくらいにはなったでしょうかねw

3.開始時間に間に合わない。
仕事が終わるのが午前九時過ぎ、そこから最寄の新小岩駅まで移動、市谷まで30分くらい移動、どう考えても9時半に開始される初春段級位認定大会には間に合わないということで有楽町で午前10時半開始のお楽しみ囲碁大会に行くことにしたわけです。
3月21日に有楽町囲碁センターで段位認定大会がありますが、午前10時開始ということで間に合うかどうか、とてもとても微妙なのでやめとくかなあと思っています。

4.中国流対策の成果は・・・。
トビツケ・ツケ・キリのセットで定石通りのワカレに。
流石にハマリコースには進んでくれませんでしたw
あと星に対しては内側からカカってアマしつつ、こちらの高目の勢力圏内では胡散臭い定石でやりたい放題にw
一応勉強した内容を反映させることが出来たと言えるでしょうか。

 

まあ何やかんやで多少の進歩はしていると思うのですが、それが悲しいことにネット碁のランクなどには素直に反映されないところがありまして、悩ましいところですねえ。

2016年2月12日金曜日

お楽しみ囲碁大会@有楽町。

2月11日は有楽町囲碁センターでお楽しみ囲碁大会がありまして、夜勤明けの体に鞭打って行ってきました。
結果を先に書きますと三段戦で四戦して負勝勝勝の三勝一敗で有楽町囲碁センター一般対局場無料券1枚と井山六冠の扇子を賞品としてもらってきました。



1局目はシルバーな感じのお父さんと互先で白番、初っ端から隅の黒石を殺したり、限りなく花見っぽいコウで大きく得したりとかあったのですが、悲しいかな1年ぶりの大会で時計対局のカンが戻らず途中から時計を押さずに打ってしまい、気が付けば時間切れ負けという顛末となってしまいました。
一局目からやってしまったぜ!くっすん・・・やっぱり大会慣れしてないとイロイロと駄目だなと思い知らされるも、内容的には不満が無かったので、まあ後は気楽にやるかということで気持ちを切り換えます。

二局目は福福しいまでに恰幅の良い色白のお兄さんと、これも互先で白番だったか。
やはりいきなり最初の隅で石を殺してしまう事象が発生、お前ら手抜きして死んだら元も子もないじゃないかと黒森さんちょっとプンスカしてしまいます。
その後も危なげなく進行しまして中押し勝ちになります。

三局目は80歳は過ぎておられようかというお爺ちゃんと握って白番、中国流の構えを教科書通りに削減して反対側にデカい白地を形成して、目算してみたら盤面でも10目以上白が良いので半コウは譲って終局・整地してみますと盤面で白17目勝ち、コミを入れて23目半勝ちとなります。

四局目はやはりシルバーな感じのお父さんと、四段戦の人なので定先の黒番になります。
苦し紛れに方々でコウ争いを仕掛けたら調子が狂ってしまいヨミの精度がガクンと落ちてしまったようで、手入れを怠ってまたヤバいコウが発生するなどしまして、いくつかコウを解消しているうちに形勢が大きくこちらに傾きました。
ダメ押しでコウを仕掛けたら筋に入って生きていた石が死亡する事案が発生、投げ場を求めたあとに投了となります。

一局目で負けたのでメインルートではなく裏ルートみたいなものですが、三段戦三勝一敗という結果、日本全国どこでも通用する素敵系三段を標榜する黒森さんとしてはまあ合格点かなというところです。

対局内容以外のあれやこれやは後日別エントリにて。

2016年2月9日火曜日

ここ最近の棋書。

1.買った!
先週、神保町に遠征をかけまして「差をつける有段死活」と「やさしい互先のハメ手」をそれぞれ200円で買って帰りました。
どちらも茶色にくすんで状態はよろしくないのですが、囲碁の勉強をする分にはあまり関係ないかなということで、値段さえお手頃なら状態はあまり気にしません。

 

「差をつける有段死活」は良書っすねえ。
良いライターさんがまとめられたものかと思われますが、文字通り死活の問題になってしまう前にしっかり治まることを主眼にした第一章「転ばぬ先の杖」から始まり、実戦に応用が効きそうな殺す・生きるテクニックの紹介である第二章「死活のパターン」と続き、一般的な詰碁の問題になる第三章「死活の醍醐味」へと流れがありまして、それぞれ興味深く読むことが出来ます。

「やさしい互先のハメ手」は私が高目から多用する一間バサミから台湾定石もどきになだれ込む過程で他の本には載っていない進行が紹介されていたので、そこの一点買いですね。
後日読み返して「これは使えるかも!?」と思うところが出てくるかもしれませんが。

神保町への行き帰りに京葉道路沿いの主だったブックオフを巡回したのですが、こちらの方は残念ながらスットコボウズで、お財布にやさしいお値段で内容も良さそうな、そんなやけに都合の良い本はありませんでした。

2.借りた!
江戸川区立図書館のWebページで新着棋書の検索をしてみましたら、果たしてゾロゾロとヒットしましたので早速予約を入れて借りました。

   

新着の本なので他にも予約を入れる人がいまして、貸し出しの延長が出来ないので2週間しか借りられないものもあり、ちょっと忙しい感じになってしまいそうです。

「圧勝!序盤戦法」に目を通していたら「痛快!二連高目作戦」という項目があって「どこの黒森さんだよw」と腰を抜かしそうになりましたw
二隅高目から仕掛ける碁を続けている身としては、隅の応接例として目新しいものは特にありませんが、全体の配石の状況からこう打つべしという点については大局観が養われていない屁たれ低段なもので大変参考になる部分がありました。
他にも高目を軸にした「明快!中央連携作戦」や「自在流で中央制覇」なんかも考え方としては大変参考になりまして、これを肥やしにして二隅高目の運用レベルを上げることが出来そうかなあと思い、興味深く読んでいるところです。
意外と言っては失礼になるのですが、大変面白い本と出会うことが出来ました。

「布石の新常識」は前著「定石マル秘ノート」の好評を受けての同じコンセプトで第二段ということのようで、今はプロの間で使われることがなくなった布石の理由を掘り下げて解説してくれる・・・のは良いのですが、三連星や中国流あたりで今では使われないケースは存在しないのか、今以てアマの間では隆盛を誇る布石なのでその辺で物足りなさがあるのですが、これは仕方の無いことなのでしょうかね。

「この手にはご用心!」は韓国製ハメ手解説書ですが、置碁のハメ手が7割で互先は3割という配分で、互先のハメ手知識を増やしたい私としては棋苑図書の「ごまかし手辞典」の方が有用という感じでしょうか。



「序盤でリードできる布石法」はまだ手をつけていないのですが、パラ見していかにも日本囲碁連盟らしい編集で、これを変わり映えしないと見るか実家に居るかのような安心感と見るかは人によって違うかなというところですね。